時を超える名門、OMEGA(オメガ) ― 歴史が語る“本物”の魅力

時を超える名門、OMEGA(オメガ) ― 歴史が語る“本物”の魅力

オメガとは?

オメガ(OMEGA)は、スイスを代表する高級時計ブランドであり、精密な技術と革新的なデザインで世界中から支持を集めています。1848年に創業して以来、170年以上にわたり時計業界をリードし続けています。

NASAの宇宙開発、オリンピックの公式計時、そして映画『007』シリーズへの登場など、数々の歴史的瞬間をともにしてきたオメガの時計は、ただの“道具”ではなく、“物語を刻む存在”として、唯一無二の魅力を放っています。

オメガの歴史

2-1. 1848年:すべては小さな工房から始まった


若き時計職人ルイ・ブランがスイス時産産業の中心地として名高いジュラ山脈ラ・ショー=ド=フォンにて1848年創業。手作業での高品質な時計づくりが評判を呼び、オメガの原点となります。

2-2. 1894年:「オメガ」キャリバー誕生


1894年にオメガが初めて開発した革新的なムーブメントにギリシャ語の「オメガ(究極)」の名を冠したことで、ブランド名もOMEGAに。これがブランドとしての第一歩となりました。

その伝説的ムーヴメントともいわれたキャリバーは、19リーニュキャリバーと呼ばれました。この19リーニュとはなにかというと、機械の大きさを表しています。(1リーニュ=2.23mm程) この19キャリバー、何がすごかったのかというとリュウズを使って、時刻合わせやゼンマイの巻き上げを行うことができるという事でした。今では、当たり前のように行っている操作は、実はオメガが初めて開発したキャリバーから始まっているのです。当時、革新的なキャリバーとなり時計業界における大躍進となりました。

2-3. 1932年:オリンピック公式計時に採用

ロサンゼルスオリンピックにおいて、オメガは初めて公式タイムキーパーとして選出されました。当時、オメガはスイスからわずか30個のストップウォッチを現地に送り込み、競技全体の計時を一手に引き受けました。この出来事は、スポーツ計時の歴史において画期的であり、正確な時間測定への信頼を勝ち取る大きな一歩でした。 それ以降、オメガは30回以上にわたり夏季・冬季オリンピックの公式計時を務め、スポーツ計時におけるテクノロジー革新の最前線を走り続けています。

2010年バンクーバー大会で最も話題となったのは、最新のスポーツ計時装置、「電子スタートシステム」でした。赤い流線型の閃光ガンと音響発生ボックスが、従来のスターティングピストルに取って代わりました。

2-4. 1969年:月面に降り立った時計

1969年7月20日、アポロ11号が月面に到達し、人類が初めて月面を歩いた瞬間、宇宙飛行士バズ・オルドリンの腕にはオメガ スピードマスター プロフェッショナルが装着されていました。このモデルは、NASAによる過酷な宇宙環境テストを唯一パスした機械式クロノグラフであり、極端な温度変化、真空、衝撃、振動などの条件を耐え抜いた、まさに“宇宙でも信頼される時計”でした。 この偉業により、スピードマスターは「ムーンウォッチ(Moonwatch)」の愛称で知られるようになり、オメガのアイコン的存在として現在も高い人気を誇ります。

3. 代表的なシリーズの紹介

スピードマスター(Speedmaster)
1957年に誕生したスピードマスターは、もともとモータースポーツ向けのクロノグラフとして設計されました。タキメータースケール付きベゼルは速度計測を可能にし、精密な計時性能が評価されてきました。 しかしその名声を不動のものとしたのは、NASAが公式採用し、アポロ計画に同行したことです。特に「スピードマスター プロフェッショナル」は、月面に降り立った時計として“ムーンウォッチ”の名で伝説となりました。現在も宇宙飛行士たちに愛用されており、機能美とロマンを兼ね備えたクロノグラフとして、コレクターからも高い評価を受けています。
 シーマスター(Seamaster)
1948年に登場したシーマスターは、オメガ最古のコレクションの一つであり、防水性と耐久性を兼ね備えたダイバーズウォッチとして進化を遂げてきました。特に「シーマスター ダイバー300M」は、映画『007』でジェームズ・ボンドの時計として度々登場し、世界的な人気を集めています。 耐水性能だけでなく、ヘリウムエスケープバルブやセラミックベゼルなど、プロフェッショナル向けの本格機能も搭載。さらに最近では、コーアクシャルムーブメントやマスタークロノメーター認定といった高度な機構も採用され、信頼性の面でも非常に優れたシリーズです。
 コンステレーション(Constellation)
1952年に発表されたコンステレーションは、精密な天文台時計にインスパイアされた高精度なドレスウォッチです。特にケースサイドの「爪(グリフ)」と、裏蓋に描かれた天文台と星のエンブレムが特徴的で、視覚的にもユニークなデザインとなっています。 ムーブメントにはオメガの先進技術が投入され、クロノメーター認定の高精度を誇ります。エレガントで高級感のあるルックスは、フォーマルなシーンはもちろん、ビジネスにもフィット。ラグジュアリーと実用性の融合が、このシリーズの魅力です。
 デ・ヴィル(De Ville)
デ・ヴィルは、1960年代にシーマスターから独立した都会的コレクションで、シンプルで洗練されたデザインが魅力です。 特に注目すべきは、オメガが独自開発した「コーアクシャル脱進機」を最初に搭載したシリーズである点。これは摩耗を抑え、長期間の高精度維持を可能にする革新的技術で、メンテナンス性の高さも魅力です。 シンプルながらも品格があり、ビジネス・フォーマル問わず身につけやすいのが特徴。現代的なスマートさを体現した、真の都会派ウォッチです。

4. アイコニックな特別モデル

 

007 ジェームズ・ボンド エディション
1995年の『ゴールデンアイ』から、シーマスターはボンドウォッチとして有名に。映画公開ごとに限定モデルが登場し、スパイの世界観を感じられるスタイリッシュなデザインが魅力。近年では『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の「「シーマスター ダイバー300M 007エディション」が話題となりました。

 

スピードマスター スヌーピーアワード エディション
NASAがオメガに贈った「シルバー・スヌーピー・アワード」に由来する特別モデル。アポロ13号の危機的状況でオメガが果たした役割を称える一本で、ダイヤルやケースバックに可愛らしいスヌーピーが描かれています。

 

アポロ11号 50周年記念モデル
月面着陸50周年を記念して2019年に発売。ムーンシャインゴールドや特別なロゴが採用され、宇宙の歴史を手元で感じられるコレクターズピース。

5. 機械式の常識を覆す─オメガの“技術革命”とは?

マスター クロノメーター認定など、高精度かつ高耐磁性。日常の中でも安心して使える信頼性は、他のブランドとは一線を画します。

コーアクシャル脱進機(Co-Axial Escapement)
オメガが1999年に世界で初めて実用化した革新的技術。オメガは1999年にコーアクシャル脱進機を発表。それまでの約250年間には例を見ない発明でした。従来の脱進機に比べて摩擦が少なく、潤滑油の劣化も抑えられるため、高精度の維持メンテナンス頻度の低減が可能になります。

マスター クロノメーター認定(METAS認証)

スイス連邦計量・認定局(METAS)が行う世界で最も厳しい精度認定。COSC(スイス公式クロノメーター検定)に加え、さらに耐磁性・防水性・実使用での精度など、10日間にわたる8つの厳格なテストをパスしたモデルだけが「マスター クロノメーター」を名乗れます。

特に注目すべきは、15,000ガウス以上の耐磁性能。MRIが約10,000ガウスの磁場ですので、日常生活で受ける磁気(スマホ・PC・バッグの磁石など)による誤作動はほぼ完全に防ぐレベルです。

独自開発ムーブメントと自社製造

オメガはムーブメントを自社で一貫して設計・製造できる「マニュファクチュール」ブランドとして、業界でも高い技術力を誇ります。これは、信頼性の高さ、部品供給の安定性、迅速な修理対応といった点で大きなアドバンテージとなり、長く安心して使える“一生モノ”の時計としての価値を支えています。

6. オメガについての動画

【オメガ】二大定番、スピードマスターとシーマスターの2024モデルがスマッシュヒット中 【THREEC CHANNEL 第273回】

【オメガ】パリ2024オリンピック記念モデルのシーマスター ダイバー 300M 実機紹介 【THREEC CHANNEL 第238回】

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